38歳ゲイリーマンのサバイバル

この記録がいつか自分自身の・誰かの道標になりますように

【書評】嫌われる勇気

■ポイント

①課題の分離

・自らの生について、自分ができるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」。

・その選択に対し他者がどのような評価するかは他者の課題であって自分ではどうしようもできない。

・これだけ頑張っているのだから評価されるべきだ。こんなに尽くしているのだから、もっと好きになるべきだ。これは相手の課題に介入しようとする自己中心的な、見返りを求める発想だ。課題の分離ができていない。

・相手が変わることを期待するな。他人が自分のことを嫌う。こんな時、やるべきは、対人関係のカードは自分が持っていることの認識、そして承認欲求の放棄。

・自分が関係を良くしたいと思えば、それを試みればよい。結果がどうなったとしても気にするな。だって結果が最重要だったら結局他者を操作することが目的になってしまうでしょ。

 

 

②嫌われる=自分は自由!

・自由とはだれかに嫌われること。それが、自由を行使している証左。

・自由を行使することには代償(他者評価)を伴う。

・他者から嫌われることを厭わず、承認されないかもしれないという代償を払わなければ自分の生き方を貫くことはできない。だから嫌われることを恐れるな。

 

③共同体意識

・他者からどう思われているかばかりを気にかけることこそ、自己中心的な発想&生き方だ

・何をしてもらえるか(見返りがもらえるか)ではなく、何を与えられるか、を考える。

・人間はだれしも共同体の中で生きている。引きこもりの人間ですら、その衣食は生産者や物流チェーン、そして彼彼女を養う家族といった共同体がある。

・関係が壊れることだけを恐れて生きるのは、他者のために生きる不自由な生き方である。

・引きこもりのすべて理由は人間関係。ある共同体に居場所をもてなくなった人が、そうなる。でも、共同体は一つではない。もっと大きな共同体から見れば、そこでの諍いことなど小さなもの。嫌なら抜ければよい。

・なぜ他人からの評価を目的するのが不自由かというと、評価・褒められるということには「上下関係」が埋め込まれており、その背後には他者への操作、縦への関係が目的としてあるから。

・本来人間は同じではないけど対等であるべきだ

・経済的に優位かどうか、ダンス講師とトヨタの社長は働いている場所が違うだけで人間的価値には全く関係ない。「同じではないけど対等」なのだ。

・自己への執着を他人への関心に切り替え、共同体感覚を持つ。

・何かをあたえる存在になる。

・自己肯定ではなく自己受容(いまの自分で良いんんだ)。100点満点の完璧な人はいない。人はだれしも向上したいと思う状況にいる。

・変えられるものと変えられないものを区別するのは課題の分離と同じ。変えられない部分は自己受容せよ。そうでない部分は、勇気をもって変えよう。

・ここにいても良いんだ、という共同体意識を持つには、他者を仲間だとみなす必要がある。他者を仲間とみなすためには、自己受容と他者信頼の両方の基礎の上に、「他者貢献」という行動が必要。

・他者貢献を経て、人間は自分の価値を実感することができる。

・幸福とは他者への貢献感。

 

■感想

・人を大物とか小物って線引きしてしまったり、好かれたい!という感情が全面に出てしまったりすることがある。社内や社外の人と仕事していて委縮してしまうときもある。それって、「自分がどう評価されるか」ばかりに意識が向いてるからなのでは?と思った。「自分のこと面白いやつだと思ってほしい」「嫌われたくないから逆鱗には触れたくない」「評価されたい」が目的になってしまってる感じ。仕事を全うすることが目的になってないの。それって、自分の仕事に本気になれてないことの証拠だよね。本来はそっちが先で、評価は後でついてくるもの。気に入られようとすべきでない。