38歳ゲイリーマンのサバイバル

この記録がいつか自分自身の・誰かの道標になりますように

【独り言】ゲイが家を買うなら?

準婚姻契約でもって結婚した僕らだけど、実はまだ家がない。僕は海外駐在中。旦那は都内で一人暮らし中。当然のことながら、僕の海外赴任が終わったら二人で住む家のことを考えなくてはならない。

 

どこに住んでどんなライフスタイルを送るか考えるのは楽しい。緑や公園が周囲に多くて、都心からそこそこ近くて、空港にも近い場所がいい。犬も飼いたいし、キャンプにも行きたいから車も欲しい。以前住んでいた二子玉川上野毛、用賀あたりはかなり有力。早稲田や目白、木場に門前仲町、根津あたりなんかもいいかもな。と、考えてるだけで結構ウキウキしてくる。

 

でもまあ、僕もアラフォー、しかも長男ともなってくると両親の介護のことも考えなくちゃいけない。実は僕は母親にはカミングアウトをしている。父親にはまだ言えてない。でも、母親が伝えてくれてる。そして本当に本当に幸いなことに、少なくとも母親は受け入れてくれている。こないだ旦那にも会ってもらって、おそらく息子ができたみたいな感じですごく喜んでくれたように思える。今でも僕の知らない所で二人でLINEでたまに連絡とりあってる。

 

当然、本当は嫁さんが良かったろうけど、それでも家族が増えるっていうのは嬉しいみたい。僕の父親や母親が住むところは保守的な田舎で、そこで生活しているわけだから、母が僕がゲイであることを理解して受け入れるまでに相当に葛藤があったと思う。母親って強いよ。理解してくれる母には、感謝しかないよ。有難う。

 

話を戻すと、要は両親の介護と僕の「地元で政治家になる」という夢を念頭に、地元に家を買ってしまおうと考えているのだ。これは賭けだ。サラリーマンをどこかで辞めるという踏ん切り、保守的な土地でゲイとして生き骨をうずめる意思。これがないと僕の実家のある町には戻るべきじゃないし、ましてや家なんか買うべきではない。

 

駐在が終わって日本に帰って、都内に家でも買ってサラリーマンとして生きていくことは悪い選択肢ではないと思う。コロナの影響はあるけど給与自体は悪くはないし、会社勤めの方が何かとリスクは小さい。それに田舎に比べて互いに無関心な東京はゲイにとって住みやすい。それでも、僕はきっとどこかで東京の生活に嫌気がさすと思う。そしていずれはきっと僕は地元に帰ることになってだろう。ゲイにとっては住みづらい保守的な土地だけど、やっぱり僕は地元が大好きだから。海外で仕事してるから余計なのかな、地元を活力ある町にしたい、政治の世界で身を立てたい、と学生の時よりもより強くそう思う。

 

老いる両親の面倒だって遅かれ早かれ見なくちゃいけない。それが子供のいない僕に、できる数少ない親孝行だし、僕が好きな地元への貢献だ。これまた幸いに、僕の旦那も僕の地元に住むことに反対していない。多分、大賛成もしてはいないけど。笑。

 

しかし、何にしても先立つものはお金。政治家なんて、選挙費用は馬鹿にならないし、落選したら無職だ。医師や弁護士、農家とか落選しても収入がある人ならいいけど、平凡な僕にはそんなものない。夢や情熱だけでは生きていけない。両親の介護にしても、家を建てるにしても、車を買うにしても、キャンプに行くにしても、やっぱりお金がかかる。落選とかしても旦那を路頭に迷わせるようなことのないよう、今のうちから節約し、資産運用を着実に行いお金を増やし、きたるべき時にそなえておかないと!旦那は幸い僕より安定した仕事だから、少しくらいの無茶はさせてくれる気がする。多分・・・笑

 

広い庭、犬、床暖房、駐車場、日当たり、周りは田園風景、少し歩けば公園、そして家族と一緒の終の棲家。ゲイだってこういう生活を夢見たっていいっしょ?実現させたいんだもん。そういうロールモデルに、僕(ら)はなりたい。